後継者が翼をもてば持つほど・・・

後継者が覚悟をもって、経営の知識をつけて、行動力も思考力も磨いて、
新しいことにチャレンジし、やればやるほど・・・・
先代との価値観の差が顕著になってくる。

そんな事例を、立て続けに目の当たりにしている。

後継者の学校で教えていることは、
「経営者になるために覚悟を持って、自分を磨きながら、会社も成長させていこう!」
ということである。

本物の経営者になろうという覚悟をもっていればいるほど、
素直に実践していて、結果もついてきている。
まちがいなく、経営者としての階段を上っていると、身近な第三者としても実感できる。

ただ・・・・

やればやるほど、先代と何かがずれていく。

後継者と経営者双方から話を丁寧に聞いていくと、
おそらく、視点の違いが大きく影響しているのが見える。

「過去にこだわる経営者」と
「未来にこだわる後継者」の
視点の違いが、そうさせているのではないだろう。

双方の生きてきた人生や、おかれている立場の違いにより視点が違っているのは
致し方ないところはあるが、

「未来にこだわる後継者」のことを、「過去にこだわる経営者」は、
・これまでやってきたことを大事にしていない。
・あたらしいことばかり目を向けていたら、大事なことからずれてしまう。
など、失望や嫉妬などの感情を含めて考えてしまう。

その、結果として、後継者には任せれない。という流れになってしまうのではないだろうか。

一方で、
「過去にこだわる経営者」のことを、「未来にこだわる後継者」は、
・過去のやり方では、利益がでないし続いていかない。
・これからの時代にあわせた経営をしていかないと、生き残れない。
などと、喪失感と焦りの感情を含めて考えてしまう。

その結果として、過去を否定し、経営者との対立構造になってしまうのではないだろうか。

過去も未来も大事なのは、双方理解していると思うが、
それぞれどちらに重きをおいているかが大きく違う。

お互いに大事にしていることを理解し合いながら前に進めれば、
いいのだが、互いにプライドもあるので、なかなかうまくいかないのが実情である。

温故知新

コスりつづけられた論語の言葉だが、
過去を知ることで、新しい見解や知識を得ること
を大事にすることが事業承継を前に進ませる基本中の基本である。

いずれにせよ、我々は未来をつくる後継者の味方である。

後継者の学校 代表 大川原

Recent Posts

PAGE TOP