後継者の「覚悟」とは?

「覚悟」・・・後継者の学校でも創業当時から、後継者は困難な道に対応するために、承継する覚悟が必要ってことを何度も何度も言ってきました。

最近では、我々だけでなくいろんなところで後継者は、「覚悟」が必要ってことを聞くようになりました。

ただ、ここでひとつモヤモヤするのが、「覚悟」って何?ってこと。

覚悟を言葉にしている人は、覚悟の意味を知っているのだろうか。言葉だけが独り歩きしている感じもあったので、あらためて後継者の覚悟の「覚悟」って何か、考察してみました。

「覚悟」を辞書で調べると

「危険なこと、不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること。」

と最初に出てきました。

確かに「覚悟」とは、そういうことだと思います。。

ただ、後継者という視点では、もう少し違う解釈になりそうなので考察してみます。

まず、“危険なこと、不利なこと、困難なことを予想”

後継者として経営者となった先に何が起こるのか想定できないと覚悟を持つスタートにも立てない。
そこについては、後継者の学校のプログラムは最悪のシナリオを想定することを組み込んでおり、学びの中で当たり前にどんな困難が起こる可能性があるのかが身につくので覚悟を決めるという意味では、やっぱりいいプログラムだなと感心した。

受け身のまま後継者時代を過ごし、そのまま経営者になっていく後継経営者だったら、明確な不安もないので幸せかもしれない、でも覚悟を持った経営はできない。
困難を予想もしていないので、本当に困難にぶち当たったとき、覚悟をしていないと耐えられないかもしれない。

そして、“それを受け止める心構えをすること。”とある。

一瞬の困難や危険であれば、腹の下に力を入れて踏ん張る程度の覚悟でよいかもしれないが、後継者の心構えは一生続く。
自分の人生が、いつか困難になるかもしれないということを受け止める心構え。
だれかに決めてもらう人生では、想像もできないことでしょう。
後継者は、後継者自身の手で自分の人生の判断に責任を持たないといけない。

まとめると、「後継者の覚悟」とは

「後継者自身が経営した先にある最悪のシナリオを予想し、
そうなってしまうかもしれない自らの人生を受け止める心構え」

と言えるのではないでしょうか。

後継者は、その覚悟を持って自ら判断し自ら進んでいく。

なかなかハードモードの人生だが、だからこそ魅力的な人たちになっていくのでしょう。

次のコラムでは、その「覚悟」がもたらす影響力について、考察してみます。

後継者の学校 代表 大川原

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